クローゼットや玄関のデッドスペースは突っ張り棒を活用しよう
クローゼットや玄関にある微妙な隙間。このデッドスペースを活用できたら、収納スペースを確保できるのに……と思ったことはありませんか?
「部屋が狭くて片付かない」と困っている人もいることでしょう。特にクローゼットや玄関の収納に悩む人が多いです。
そんなときに役に立つのが「突っ張り棒」です。突っ張り棒は壁に穴をあけることなく収納スペースを増やせるので、賃貸暮らしの人にとってはまさに収納の救世主!
そこで今回は、モノがいっぱいになりやすいクローゼットや玄関での突っ張り棒の活用方法をまとめました。
突っ張り棒の種類と選び方
突っ張り棒には「バネ式」と「ジャッキ式」の2つがあります。
バネ式の突っ張り棒は、バネの反発力を利用して固定するもので、100均やホームセンターなどで気軽に購入可能です。ごく一般的な突っ張り棒は、このバネ式になります。
あまり重くないモノを吊るしたり乗せたりしたい場合はバネ式の突っ張り棒を選んでおきましょう。
一方、ジャッキ式はパイプをネジで留めてグリップを回して固定するもので、かなりしっかりとしたタイプ。ホームセンターやネットショップなどで購入できます。
ハンガーポール代わりとして洋服をたくさん掛けるときに使うなら、ジャッキ式の突っ張り棒のほうがおすすめです。バネ式よりも耐荷重も安定感もあります。
バネ式とジャッキ式、どちらの突っ張り棒を使うにしても、収納したいモノの重さをチェックし、使用目的や突っ張りたいスペースの幅、耐荷重の合ったほうを選んでくださいね。
【場所別】突っ張り棒の使い方アイデア
突っ張り棒は便利だとわかっていても、意外と使い方を知らない人は多いです。買ったものの、使いどころがわからずに持て余している人も少なからずいると思います。
では、突っ張り棒はどこにどのように活用すればいいのでしょうか?
クローゼットと玄関、それぞれの場所での突っ張り棒の使い方アイデアを紹介していきますので参考にしてくださいね。
クローゼットでの突っ張り棒の使い方
クローゼットのハンガーポールの下の部分や扉裏、壁面はデッドスペースになりやすい場所です。
そこに突っ張り棒を有効活用すれば、収納力がアップするだけでなく、洋服の出し入れがスムーズになります。さらに洋服の管理もラク。
ですが、片付けの基本はまず整理からです。収納力がアップしても、モノの要不要を見極めて使うモノだけを残すようにしてくださいね。
参考記事:クローゼット収納をスッキリさせれば、もう洋服選びに悩まない
洋服を掛ける
洋服を掛けたいなら、ジャッキ式で耐荷重のある太い突っ張り棒を選びましょう。クローゼットの中にハンガーポールが備え付けられているなら、下のスペースを突っ張らせてパンツやスカートを掛けると便利です。
突っ張り棒の耐荷重や強度が心配な場合は、ハンガーポールからチェーンを吊るして突っ張り棒を引っ掛けておくと、突っ張り棒に負荷がかかりすぎません。
フックと組み合わせて小物を吊るす
スカーフやベルト、ネクタイなど迷子になりがちなファッション小物を吊るすには、バネ式の突っ張り棒を突っ張らずに使いましょう。クローゼットの扉裏やクローゼット内の壁にフックを取り付け、フックに突っ張り棒を通せばバーとして使えます。
引き出しの仕切りとして使う
クローゼットに置いてある収納ケースの引き出しの側面に突っ張り棒を突っ張らせて仕切りとして使うと、立てて収納した洋服が倒れてきません。
玄関での突っ張り棒の使い方
玄関は、下駄箱に靴が入り切らなかったり、傘が置けなかったりと収納スペースが足りなくて悩みやすい場所です。
下駄箱に入り切らない靴があったら、棚を増やすのが1つの方法ですが、棚はホームセンターでカットしてもらったり、ビスを調達したりと手間がかかります。もっと簡単に収納スペースを増やしたいなら、突っ張り棒を使うのがラク。収納力が2倍になるので、靴の所有数が多い人に向いています。
突っ張り棒を1本だけ使うなら靴を乗せて斜めに収納し、棚部分に靴を並べるといいでしょう。
突っ張り棒を2本使うなら、平行に突っ張らせた棒に靴を真っ直ぐに乗せて棚代わりに収納すれば、棚が2段できたことになります。突っ張り棒でなく、突っ張り棚を使うのもありです。
下駄箱や壁に突っ張れそうな隙間があれば、突っ張り棒で傘を吊るすのも効果的。傘立てが必要なくなると、玄関がスッキリして掃除もしやすくなるでしょう。
靴も洋服同様に、収納力をアップさせても定期的な整理が必要です。靴が増えたら、手持ちの靴を減らせるようにきちんと見直ししてくださいね。
参考記事:靴収納を見直せば狭い玄関スペースもスッキリ見える!
突っ張り棒を購入するとき、使うときの注意点
突っ張り棒を使うときは注意しなければならないことが3つあります。それぞれ説明していきます。
正しい取り付け方をする
突っ張り棒は正しい取り付け方をしないとすぐに外れてしまいます。特にバネ式の突っ張り棒は、中に突っ張り棒を入れてからクルクルと回して突っ張らせようとしている人がいますが、それは間違った取り付け方です。
取り付ける壁の幅よりも1センチ程度長く伸ばしておき、突っ張り棒の片側を壁に押し付け、もう片側と垂直になるように押し込む。
これが突っ張り棒の正しい取り付け方です。
耐荷重を確認する
突っ張り棒を購入する際は耐荷重を必ず確認しましょう。耐荷重が3キロしかない突っ張り棒に5キロのモノを吊るしたら、大事なモノが落ちて壊れてしまいかねません。落下の危険を防ぐためにも、耐荷重をしっかりと守ってください。
購入時は幅に注目する
突っ張り棒を購入するときは幅に気をつけましょう。突っ張りたいスペースの幅ギリギリまでしか伸びない突っ張り棒は耐久力が落ちます。壁の幅が40センチの場合、突っ張り棒の幅が20〜40センチ対応のものよりも、30〜50センチ対応のもののほうが強度が増します。つまり、最小幅に合わせたほうが強く突っ張れるのです。
突っ張りたい壁の強度を調べておく
突っ張り棒で棚を強く突っ張りすぎると、強度のない棚の壁が押された力でずれてしまうかもしれません。そうなると、棚の壁が広がってしまいます。結果として、棚板がビスからはずれてしまい、棚板ごとモノが落下する危険があります。しっかりと固定したいからといって強く突っ張りすぎるのもよくないと覚えておいてくださいね。
狭い場所は突っ張り棒で有効活用を
突っ張り棒は、ご紹介したクローゼットや玄関以外にも、洗面所やキッチンのシンク下やトイレなど、デッドスペースがある場所ならどこでも使えます。
デッドスペースを活かせるので収納力がアップし、狭い部屋でモノが多くても収納できるようになるのが最大のメリット。
モノをたくさん持っているのに収納スペースが足りない人は、突っ張り棒をクローゼットや玄関で有効活用して、スッキリした家にしましょう。
どんなにモノを減らして片付けても収納の絶対量が足りない場合は、宅配型収納サービス「カラエト」に預けてみませんか?シーズンオフの洋服やファッション小物、靴などスペースが必要だけれども「今」使っていないモノを狭い部屋に置いておくのはもったいないですよね。預けてしまったほうが部屋がスッキリして快適な生活を送れるでしょう。