初めての一人暮らしでも安心!知っておくべきことと不安解消のヒント
初めての一人暮らしは、誰でも期待と不安が入り混じった不思議な気持ちになるもの。
実家を出て誰にも干渉されない自由を手に入れられる一方で、「本当に一人で生活していけるんだろうか…?」と、考え出すと不安になってしまう人も多いのではないでしょうか。
本記事では、一人暮らしをする手順や、やらなければいけないことをわかりやすくまとめました。
さらに、記事の後半では一人暮らしに関する不安解消のヒントもお伝えしています。
これから一人暮らしを始める人にとって、ためになる情報が満載なので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
一人暮らしをするための手順
まずは、一人暮らしをスタートさせるまでに必要な手順を、ざっくりと知っておきましょう。
ここでは、部屋探しから引っ越し完了までのプロセスを、ひとつひとつ順番に解説していきます。
すでに知っていることや済ませている手順もある場合も、おさらいのつもりで確認しておくことをおすすめします。
部屋探し
まずは、住みたいエリアの物件をたくさん見ることから始めましょう。
部屋探し開始の目安は、引っ越しの1ヵ月前頃。
引っ越しまでに間がありすぎると、契約させてもらえなかったり、すぐに入居したい人で埋まってしまう場合もあるため、あまり早い時期に物件を探し始めるのはおすすめしません。
また、いきなり不動産屋に足を運ぶ前に、まずはネットでいくつか候補を絞っておきましょう。
ネットに掲載されているたくさんの物件を見比べて、希望条件をクリアした物件のみ内見するという手順を踏むことで、最小限の労力で部屋探しができます。
良さそうな物件を見つけたら、その物件を管理している不動産屋に問い合わせ、内見の予約を取りましょう。
自分1人で行くのが不安な場合は、親や一人暮らし経験のある友人に同行してもらうのがおすすめです。
内見の際、見ておくべきポイントは、以下の4つです。
- 室内の写真を撮る(複数の物件を見比べて検討するため)
- メジャーで採寸する(家具を置いた後の部屋をイメージする)
- 近隣の様子をチェックする(窓からのロケーションや、周囲が騒がしくないかなど)
- 駅からのアクセスをチェックする(車で案内された場合は、自分の足で歩いてみる)
このように慎重に選んでおけば、実際に住んでから「こんなはずじゃなかった!」といったガッカリ感を最小限に抑えられます。
審査・契約
住みたい部屋を決めたら、不動産会社に申し込みをしましょう。
申し込みの目安は、入居2週間前~1週間前。
一般的には申し込みから契約成立まで1週間くらいかかるので、早め早めの行動を心がけておくと安心です。
住民票や収入を証明するもの、保証人の書類など、契約時には必要な物が色々あります。
審査に必要な書類は不動産会社によってまちまちなので、しっかりと確認して漏れのないよう注意しましょう。
敷金や礼金・仲介手数料といった初期費用も契約時に支払うので、慌てることがないよう早めの準備を。
引っ越し準備
審査が通ったタイミングで、引っ越しの準備を始めます。
入居日の前日までに引っ越し準備が完了できるよう、荷造りできるものからしていきましょう。
時間に余裕がある場合は、複数の引っ越し業者に見積もりを依頼して、1番安い業者を選ぶことで引っ越し費用を安く押さえられます。
実家にある荷物を全て運ぼうとせず、まずは必要最低限の物だけ持って行くのがおすすめです。
引っ越し当初から物が多すぎると、片付けが非常に大変なので、引っ越し後に必要だと思ったものを少しずつ揃えていきましょう。
また、引っ越す前の役所で転出届を提出するのもお忘れなく。
引っ越し・入居
いよいよ入居当日。
荷物の搬出・搬入に立ち合います。
搬出の立ち合いを家族に任せられるのであれば、新居に先回りしておくと安心です。
これらすべての手順を踏んで、ようやく無事に一人暮らしをスタートさせられます。
一人暮らしをする前にやること
一人暮らしスタートまでの道のりをざっくりと把握したところで、続いては、引っ越し前にやっておいた方がいいことについて解説していきます。
実際に一人暮らしをした場合のシミュレーション
住もうと思っているエリアの家賃相場を調べる・理想の暮らしをイメージする・生活にどのくらいお金がかかるのか計算してみるなど、事前にどれだけ具体的なシミュレーションができていたかによって、一人暮らし失敗のリスクは防ぐことができます。
素敵な物件を見ているとワクワクしてくるものですが、実際にそこで暮らした場合の生活費を計算してみたら予算オーバー、といったことも十分に考えられます。
「本当にトラブルなく生活できるか?」という視点から、具体的にイメージしてみることが重要です。
貯金
一人暮らしを始めたばかりの頃は、引っ越しや初期費用、生活に必要な物を揃えたりなどで出費がかさむもの。
ある程度まとまったお金が必要になるため、一人暮らしをしようと決めたその日から貯金を始めるのがおすすめです。
一人暮らしの初期費用は、住む場所や揃える家具の価格帯などによってもちろん異なりますが、50万円程度が相場だと言われています。
「とりあえず実家で50万円貯金して、貯まったら部屋探しを始める!」といった目標を立ててもいいかもしれません。
不用品の処分
一人暮らしを始める前にできるだけ物を減らして身軽になっておくことで、引っ越し代を抑えられたり、狭い部屋でも快適に過ごすことができます。
「捨てるか持って行くか決められない荷物は、とりあえず実家に置いておく」という選択肢もありますが、親が空いたスペースを有効に活用できなかったり、勝手に捨てられてしまったなどのトラブルに発展しかねません。
後々揉め事を生まないためにも、荷物はなるべく売る・捨てるなどしておくのが無難でしょう。
季節ものの洋服や思い出の品といった「今すぐ使わないけれど、なかなか捨てられないもの」は、処分せずに預けるという選択肢もあります。
宅配収納サービスの「カラエト」なら、月額たったの500円で、大きな段ボール1箱分の荷物を預けることができます。
預けた荷物の確認や取り出しといった操作を、アプリでサクッと行えるのも魅力。
実家に荷物を置くのは心配、新居を広々使いたい、といった人にピッタリのサービスです。
入居後すぐにやっておくべきこと
無事に引っ越しを完了して、ホッと一息つきたいところですが、入居後すぐにやっておくべきことがいくつかあります。
- ガス開栓の立ち合い
- インターネット回線の開通(固定回線を引く場合)
- 住所変更手続き(免許証・マイナンバー・パスポートなど)
慣れない作業が続いて疲れが溜まってくる頃ですが、後回しにすればするほど生活が不便になるので、最後の力を振り絞るつもりでまとめてやってしまいましょう。
初めての一人暮らしに必要なもの
引っ越したばかりの頃は、気分が盛り上がって、ついあれもこれもと家財道具を揃えたくなってしまうもの。
しかし、ワンルームの場合は特に、大型の家具をいくつか置いただけですぐに手狭になってしまいます。
まずは必要最低限の物だけ揃えて、生活に不便が生じたらその都度買い足していくのがおすすめです。
ここでは、一人暮らしの生活に最低限必要なものをまとめて紹介しているので、買い物リストを作る際の参考にしてくださいね。
家具
- 寝具
- 照明
- カーテン
この3つだけは、最低でも揃えておいた方がいいでしょう。
実際に生活してみて、置いても邪魔にならなそうであれば、ソファ・ラグ・食器棚といったものを優先順位の高いものから追加していくのがおすすめ。
家電
- 冷蔵庫
- エアコン
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 掃除機
- 炊飯器
- コンロ
特に冷蔵庫や電子レンジは、持っていないと食べられる食事のメニューがかなり限定されてしまうため、なるべく早めに用意しておくと安心です。
エアコンやコンロに関しては、物件に備え付けられている場合もあるため、事前に確認を。
生活用品
- 調理器具(鍋・フライパンなど)
- 食器
- 掃除用具(台所洗剤・洗濯洗剤・ゴミ袋など)
- 洗面用具(シャンプー・歯ブラシ・タオルなど)
自炊をあまりしない人でも、外食やお惣菜の生活が続くと体調を崩してしまう恐れがあるので、最低限の調理器具は用意しておくのをおすすめします。
初めての一人暮らしによくある不安
どんなに準備を万端にしても、初めての一人暮らしに対する不安はなかなか拭えませんよね。
そこでこちらでは、一人暮らしによくある不安とその対処法をご紹介します。
お金が足りなくならないか心配
一人暮らしを始める際に最も頭を悩ませるのが、お金の心配なのではないでしょうか。
実家にいた頃には必要のなかった出費が、一人暮らしを始めた途端、いきなり増えるようになります。
気が付いたら口座残高がほとんどなくなってしまった、といった事態を防ぐために、毎月かかる固定費だけでもざっくりと把握しておきましょう。
あくまで目安ですが、一人暮らしの社会人の平均的な固定費は、以下の通りです。
- 食費(外食・アルコールを含む):4万円
- 通信量:1万1,000円(大手キャリア+固定回線を引いた場合)
- 光熱費:1万1,000円
これらの固定費を考慮したうえで家賃を決めると、一人暮らしの失敗を回避しやすくなります。
家賃をなるべく下げたい場合は、部屋の広さ・築年数・駅歩など、自分にとって優先順位の低いものから妥協していきましょう。
また、体調を崩した場合の医療費や友人の結婚式のご祝儀など、イレギュラーな出費があることを考えて、月に数万円は貯金できるようにしておくと安心です。
入居審査に落ちないか不安
入居審査時に最も重要視されるのが、家賃の支払い能力です。
収入に見合った賃料であること、公務員や会社員など安定した収入があることが審査の基準になります。
また、収入面では問題なくても、他の入居者とトラブルを起こしそうな人は審査で落ちやすい傾向にあります。
申し込みに行く際は、清潔で誠実な印象を与える服装を心がけましょう。
どうしても不安な場合は、万が一審査に落ちてもいいように、候補の物件をなるべく多めに探しておくことをおすすめします。
いきなり自分一人だけの生活になると思うと寂しい
徐々に慣れていくものですが、やはり一人暮らしを始めたばかりの頃は寂しくなってしまうもの。
相手の負担にならないよう配慮したうえで、信頼できる友人や家族と連絡を取り合ったり、新居に遊びに来てもらうなど甘えてみてもいいのではないでしょうか。
一人暮らしに慣れてしまうと、もう家族との同居は考えられないと思うようになる人も多いので、寂しいのは今だけだと割り切ってしまうことも重要。
家事ができるか心配
実家で家事をすべて親にやってもらっていた人は、生活面での不安が大きいはず。
はじめのうちは失敗することもあるかもしれませんが、家事はやっていくうちに徐々に慣れるものなので、心配することはありません。
どうしても不安な場合は、一人暮らしを始める前に、自分の分だけでも家事は一通りできるよう練習しておくと良いでしょう。
最近では、Youtubeで簡単な掃除や料理のやり方を紹介している動画もたくさん見つかるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの不安を減らす3つのヒント
お金や引っ越しに関する知識を増やすことは、一人暮らしを始めるうえでとても重要なことです。
しかし、いくら知識をつけても、一人暮らしという人生の大きな転機を迎えるにあたって不安はあるもの。
最後は、そんな漠然とした不安を減らす3つのヒントをお伝えします。
1.いきなりの生活レベルを上げすぎない
お金の心配を減らすためには、生活レベルを下げておくのが一番です。
はじめのうちはできるだけ固定費を押さえて節約し、余裕がありそうなら少しずつ生活のレベルを上げていけば、自分の収入に見合った生活が自然と把握できるようになります。
まず真っ先に抑えるべき固定費は、家賃と通信費です。
家賃は生活費の4分の1にとどまる範囲で探す、キャリアのスマホから格安SIMに切り替えるなど、一人暮らしを始める前に準備をしておきましょう。
一方で、食費や光熱費などは、節約しすぎない方が良いでしょう。
無理して切り詰めすぎると、体調を崩したりストレスの原因にもなるので要注意。
2.緊急時の備えをしておく
急な体調不良や災害時など、万が一のときに頼る人がいないというのは、一人暮らしの大きな不安要素ですよね。
不安を少しでも軽減するためには、できるかぎりの準備をしておくことです。
- 災害時の避難場所を確認
- 食料や水の備蓄
- 解熱鎮痛剤・胃腸薬といった市販薬の常備
- 防犯ブザーやセンサーライトなどの防犯グッズを常備
心配性な人でも、「これだけ準備しておけば大丈夫」と思えるようになるはず。
3.入居する際は「仮住まい」くらいの軽い気持ちで
「部屋選びで絶対に失敗したくない!」と思っていても、どんな場所に住んでいても予期せぬ事態が起る可能性はあります。
自分が越してきた後に、隣の部屋にうるさい人が入居するなど、こちらでは対処しようのないケースを考え出したらキリがありません。
しかし、その気になればいつでも引っ越せるのが、賃貸物件最大のメリット。
失敗の可能性を下げるための下調べはもちろん需要ですが、一生そこに住まなければいけないわけではありません。
「とりあえずの住まい」を選ぶ感覚で、気楽に構えましょう。
事前準備をしっかりして、快適な一人暮らしをスタートさせよう!
これまで、一人暮らしのために必要なノウハウをお伝えしてきましたが、不安が少しでも解消されていれば幸いです。
事前に準備をきちんとしておくことで、一人暮らし失敗のリスクは最小限に抑えることができますが、実際にやってみなければわからないこともたくさんあります。
新しい発見も思いがけないトラブルも、人生経験のひとつだと思って、楽しんでみてはいかがでしょうか。