紙粘土や油粘土の保管方法ひとつで乾燥を防ぐ!粘土保存のコツとは
粘土は子供がいるご家庭や、陶芸をされる方、ハンドメイド制作を楽しむ方などいろいろな用途で使う機会のあるアイテムです。
粘土の素材もいろいろで、乾きやすい、乾きにくいなどいろいろな性質を持っています。総じて言えるのは粘土が乾いてしまうと再生には労力が必要になり、新しく買った方が早いということも。保管方法によっては粘土にゴミが付着してしまうこともあります。
使いたいときに最適なかたさでゴミの付着がなくきれいな状態の粘土を取り出すためには、どんな保管方法をとるのが正解なのでしょうか?
この記事では粘土の正しい保管方法やケアの方法、粘土の保管を助けてくれるお役立ちアイテムから収納実例まで幅広くご紹介します。
参考記事:スクラップブック以外にも!処分できない子供の作品を保存する方法
紙粘土や油粘土の保管に気をつけるポイント
粘土の保管に気を付けるポイントにはどんなものがあるでしょうか?
- 乾かないようにする
- ゴミが付着しないようにする
- かびないようにする
- 粘土がほかのアイテムにくっつかないようにする
基本的に粘土は水分や油分を含んでいて、程よいやわらかさと弾力性を保つことで造形を可能にしています。乾いてしまうことにより使いにくさはもちろん、適度なやわらかさまで戻すために時間と労力が必要になってしまいます。油粘土以外で言えば、ただ水をかければよいのではなく時間を置いて水分を含ませ、菊練りと呼ばれる方法で粘土をこねて固さを均等に滑らかにしなければいけません。
長期保管で考えるとほこりの付着、細かいゴミの付着も粘土の寿命を縮めます。水分を含んでいるので、長く使う場合にはカビも大敵。
保管では、粘土以外のアイテムに粘土が付着して乾いてしまうと、なかなか取れないので密閉してほかにつかないように保管する必要があります。
粘土の正しい保管方法とは
粘土といっても正しい保管方法は種類によっても少々違ってきます。正しい保管方法を知ることで、長く粘土を愛用できたらいいですよね。
油粘土の保管方法
蓋のできる容器に入れ、ほこりやゴミがつかないように保管します。保管期限は最大で2~3年といわれていて、その期間をめどに廃棄して買い換えることが推奨されています。土粘土、紙粘土、寒天粘土の保管方法
空気に触れないようにラップなどにくるんで、さらに容器やジッパー付きのビニールに入れて保管します。直射日光の当たらない場所に置くことも重要なポイント。開封後は速やかに使いきり、長い間保管することはできません。土粘土は1~2週間使わないなどしばらく触らない場合、タッパーなどにいれ水を霧吹きでかけた後に蓋をしておくと、次に使う際に丁度良い硬さになっています。
樹脂粘土の保管方法
ラップで包み、ジップロックなどの袋で保管するのがベター。その際に一緒にぬらしたティッシュをいれておくと乾きにくいのでおすすめです。着色した粘土は乾燥が早いので注意が必要とのこと。粘土の保管にぴったりのおすすめアイテム
粘土の保管にぴったりなアイテムにはどんなものがあるのでしょうか?ぜひ取り入れることを検討したい便利なアイテムを中心に粘土の保管用アイテムをご紹介します。
いろいろな粘土を保管したいなら「Hi keepfun スライムストレージ容器」
粘土を新鮮な状態で保つことができるストレージボックスです。引き出しや棚に立てて入れることができる点や、中の仕切りを好きなようにアレンジ可能な点、半透明で中が見える点が便利なポイント。大容量の粘土収納には向きませんが、こども向けのカラフルな粘土を取り扱うなら、色を混ぜずに保管しておけるのでおすすめです。
よりきれいに保管したい場合には小さなチャック付きの袋に入れてからこのストレージボックスに入れれば完璧。
子供用ならきれいに袋に入れておきたい「キュリア 抗菌赤ちゃん用ジッパーパック」
気体遮断性がよく中身を新鮮に保つことができる点が特徴のキュリアのジッパーパックは、粘土収納にもおすすめです。手動真空器もついた本格派でジッパーは二重。徹底的に空気と触れる要素を排除してくれるお助けアイテムです。使い方は中に粘土を入れてジッパーをしめ、専用の手動真空器をバルブに充てて空気を抜くだけの簡単仕様。少量の粘土をきれいに保管したい場合にはぜひ取り入れたいアイテムです。
粘土が多くなってきたらタッパーも大きく!「ねんどケース」
粘土がちょっと増えてきたな……と思ったらぜひ粘土用タッパーも大きくしてみてください。このケースはストッパーがついていてフタが外れない点や、1kgという大容量を収納しておける点が特徴。直接粘土を入れるのではなく、ジップロックやラップで包めばすべての色を1か所に保管しておくこともできます。粘土の収納実例を紹介
粘土の収納実例といってもどんなものがあるのでしょうか?簡単に真似できて、使う時にきれいな状態を保てるような収納実例があったらうれしいですよね。気持ちよく粘土を保管しておける収納実例をご紹介します。
ジップロックで簡単収納
長く保管するわけでないなら、粘土をジップロックに投げ込み収納するのも簡単で取り入れやすい方法です。すべての色をひとつの袋に入れるのではなく、各色ごとに分けることが推奨されています。また粘土の量に対して大きすぎる袋ではなく、量が少ないなら小さなジップロックにするなど工夫することで長く使うことができますよ。
大容量なら大きなタッパーがおすすめ
大きな作品が作りたい場合には、たくさんの粘土が必要です。そんな時に便利なのが巨大なタッパー。これに粘土を空気が入らないようにみっちりと詰め込み、油粘土以外なら必要に応じて上から霧吹きで水をかけます。これでしばらくたってからタッパーを開けても固まらずにほどよいやわらかさを保つことが可能です。霧吹きはやりすぎると柔らかくなりすぎるのと、梅雨の時期はカビも発生しやすいので要注意。
粘土はラップで包む
確実に空気と触れ合わせない為に、一番手ごろなのがラップです。どのご家庭にもあるラップは粘土収納の強い味方!ラップに包んで袋に入れるだけでも乾くのが遅れて粘土の寿命を延ばせますよ。毎日触るならケースに紙粘土も直接入れてもOK
使う頻度が多いなら、紙粘土もタッパーやストレージボックスへ直接入れてもOK。どんどん使ってどんどん新しいものを投入するイメージです。乾かないように濡れティッシュやウエットティッシュなどを一緒に入れることで乾きにくい環境を作ることができます。とはいえ、できれば袋に入れてストレージボックスにいれるのがおすすめ。
紙粘土や水粘土は収納前に水を練りこもう
ラップやタッパーでの収納が基本ですが、紙粘土や水粘土なら水をしっかりと練りこんでから保管・収納するのがおすすめです。水で濡らした粘土をしっかりとこねて、かたさが均一になり滑らかになるまでこねます。それを水で濡らしたキッチンペーパーで巻いておけば万全。最悪水をかけておくだけでも次使う時の状態が違いますよ。
まとめ
粘土の保管は粘土の種類によって違います。正しい保管方法をとることで、より長く気持ちよく粘土を使うことができるので保管方法には気をつけたいところ。収納方法自体はシンプルなのでどれも取り入れやすく、アイテムを購入する、家にある物をうまく利用するなどして実践できます。
収納実例や正しい保管方法を参考にしていただき、おうちにある粘土の種類や体積を見てどの保管方法をとったらいいのか検討してみてください。保管方法に気を付ければ、次に使う時に気持ちよく使えますよ!