サックスの片付け方ひとつで、サックスにカビが生えるのを防る!
サックスはいろいろなジャンルの音楽で幅広く利用される楽器の一つです。
良い音が奏でられるように、その品質を劣化させないためには、保管やケアには十分に注意する必要があります。サックスを始めとした金管楽器はサビやすいなど、デリケートな部分が目立ちます。
今回は、サックスの正しい保管やお手入れの方法、おすすめの保管場所について解説していきます。
参考記事:楽器の保管に大切な事とは?収納時のケアだけじゃない長期保管方法
サックスの保管方法に気をつける理由
サックスは真鍮(しんちゅう)でできた金管楽器です。真鍮(しんちゅう)は高温・多湿などの環境に弱く、特に水分を放置しておくとすぐにさびてしまうといった特徴があります。サックスがさびてしまうと、当然楽器としての品質が失われてしまい、うまく音が出せないなどのトラブルに繋がりやすくなります。
また、サックスのキィの裏側に部分にあるタンポは皮製です。演奏でサックスを使うと、どうしてもタンポに水分が溜まりやすくなり、ケアを怠るとこちらもサビやカビの原因を作りやすくなるのです。
タンポは音を奏でるうえで重要な役割を果たすパーツです。タンポが傷んでしまっては、それこそ思うように音が出せなくなる可能性が高まります。
サックスはこういったデリケートな部分が多いため、演奏後はしっかりとお手入れをし、正しい保管方法で保管しておくことが大切です。
サックスの掃除やお手入れと保管方法
大事なサックスを長持ちさせるためには、演奏後にお手入れを忘れずにすることが不可欠です。お手入れのポイントは以下の通りです。
演奏後は管内から水分を無くす
サビを防ぐために、まず演奏後に管内から水分を取り除くことを心がけましょう。最初にマウスピース、ネック、ボディにサックスを分解し、クリーニングスワブを通していきます。クリーニングスワブとは、サックスの中から水分を取り除くための布です。スワブは重りのついている太い方から入れるようにしましょう。タンポに溜まった水分をふき取る
タンポに付いた水分は、専用のクリーニングペーパーでふき取っていきます。ふき取るときのコツは、トーンホールとタンポの間にペーパーを挟んだ状態にし、キーを抑えて水分を吸わせるようにすることです。表面の汚れをふき取る
表面の汚れを取ることも忘れないでおきたいところです。水分やホコリ、指紋などの汚れは、カビ・サビの原因になるからです。特に長期的に保管する際は、ポリシングクロスという専用のクロスを使って丁寧に汚れをふき取っておきましょう。専用のケースで保管する
サックスを保管しておく際は、基本的に専用のケースに入れておくことが一番です。ケースに入れておけばホコリなどの汚れの付着をまず防ぐことができます。温度調節に優れているケースであれば、高温になることも防げるでしょう。また、そもそも高温多湿になりやすい場所に放置することは避けましょう。サックスの保管にトランクルームがおすすめな理由
サックスの保管場所に困ったときは、トランクルームを活用するのがおすすめです。自宅内にちょうど良い保管場所を用意することができない、前に家の中で楽器を保管していたらさびてしまった……といった悩みを抱えている人は多いかもしれません。
実際、トランクルームでサックスなどの楽器を保管している人は多くいます。一時的に保管したい人も、長期的に保管したい人も、トランクルームは私物を基本的に出し入れ自由で保管できるため、とても便利です。
サックスの保管にトランクルームをおすすめする理由は他にもたくさんあります。
屋内のトランクルームなら定温管理されていることが多い
屋内のトランクルームは、ビルや専用の建物内に部屋がいくつも設けられています。屋内なので空調が常に効いていることが多く、サックスのようにデリケートなアイテムを保管しておくのにはぴったりです。実際、家の中で常に空調を効かせておくというのはお金もかかりますし難しいことです。トランクルームを利用した方が、サックスを保管しておくのには家よりもむしろ適した環境を用意できるのです。
他の私物も預けて片付けのチャンスに
ある程度広さのあるトランクルームを利用すれば、サックスと一緒に別のものを保管しておくこともできます。例えばサックスに関連したもので言えば、楽譜や演奏のときの衣装などが挙げられるでしょう。サックス以外にも預けておきたい楽器がある人にもぴったりです。もちろんサックスに全く関係ないアイテムも預けてもOK。部屋がたくさんの私物で散らかっている人は、トランクルームの利用が片付けのチャンスになるはずです。
保管費用が安く済む場合も
保管のための費用が高くつきやすいイメージもあるトランクルームですが、「宅配型」のトランクルームを利用すると非常に安く費用を済ませられる場合もあります。宅配型トランクルームは、段ボールに荷物を入れ、宅配で荷物の出し入れを行います。段ボール1箱から利用できるタイプの小規模なトランクルームなので、宅配型トランクルームは費用が安いことがメリットです。毎月500円ほどの費用で利用できるトランクルームもあります。ちなみに保管場所も基本的に空調管理されている専用倉庫なので、環境的にも安心です。
サックスの保管に最適なトランクルームの条件
もしサックスの保管にトランクルームを利用するなら、サックスの保管に適したトランクルームを選ぶことが大切です。最後にサックスの保管に最適なトランクルームの条件を見ていきましょう。
空調が効いていること
絶対に条件として欠かせないポイントは、やはり空調が効いていることでしょう。つまり、24時間定温で管理されている場所で保管してもらえるかどうかが、大事な条件になります。そのためには、基本的に屋内型のトランクルームを選ぶようにしましょう。屋外にあるコンテナタイプのトランクルームは、基本的に空調は効いておらず、屋内型と比べて安く利用できる分環境はあまり良いとは言えません。
サックスを保管するトランクルームを選ぶ際は、空調が常に効いているかどうかを一番に確かめるようにしましょう。ちなみに、トランクルームによっては屋内にあるところでも空調は効いていない場合もあるため注意が必要です。
セキュリティ管理がしっかりしていること
次に大事なポイントになるのは、セキュリティ面です。残念ながら、セキュリティ管理があまり万全ではないトランクルームでは、利用者や外部の人による盗難事件が起きています。サックスという高価なアイテムを預けるなら、特にセキュリティ面には気を配っておきたいところです。屋内型のトランクルームは、利用者しか使えないように施錠されていたり、管理人が常駐していたりなど、セキュリティ管理は徹底されている場合は多いです。
しかし逆に屋外型のトランクルームは、防犯カメラが設置されているのみで、盗難に遭うリスクは少し高めと言えるでしょう。
大事なサックスを安心して保管するためには、空調管理がされていること、セキュリティ管理がしっかりしていること、この2点には特に目を光らせておくべきです。
まとめ
いかがでしょうか? サックスは素材的に劣化しやすいデリケートな部分を持つため、演奏後はしっかりとお手入れをし、保管方法を間違えないことが大切です。保管場所も、温度変化の激しくない場所を選ぶようにしましょう。
保管場所に困ったときは、トランクルームを利用するのも大事なことです。特に屋内型や宅配型のトランクルームは、定温管理・セキュリティ管理も万全なため、サックスを保管しておく場所としては利用しやすいでしょう。