ヴィトンのバッグを保管する時に気を付けたい型崩れ!正しい保管方法とは

多くの人に愛される憧れのブランド「ルイ・ヴィトン」。高価なだけでなく、その確かな品質で世界中にファンを持つラグジュアリーブランドです。せっかく手に入れたヴィトンのバッグですから長く使いたいものですが、上手に保管できずに型崩れしたり傷めてしまったりすることもあるようです。リペアも高額になりがちなヴィトンのバッグはどうしたらきれいな状態で保管できるのでしょうか?
今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、ヴィトンのバッグの特徴から正しい保管方法やおすすめの保管場所をまとめました。
参考記事:プラダのナイロンバッグに防水スプレーしてもOK?型崩れには?
ヴィトンのバッグの特徴
ヴィトンのバッグといえば代表的なデザインである「モノグラム」。LとVが重なるエレガントな柄が特徴的ですが、素材や機能にも特徴があります。
生地の丈夫さ
多くのブランド品のバッグは繊細で扱いにくいと思われがちですが、ヴィトンのバッグの大きな特徴はその丈夫さです。
ヴィトンのバッグは、一般的に革製品が主となる各ブランドの中で、ポリ塩化ビニールという素材が使われているからです。一部に革製のバッグやアイテムも展開していますが、定番のモノグラムはポリ塩化ビニールで作られているものがほとんどです。
綿の布にポリ塩化ビニールでコーティングしてあるため、柔軟性があり、耐久性に優れ、衝撃に強いという特長があります。また、本革素材と違い、ポリ塩化ビニールならではの撥水性があり、水分がしみこまないので多少の雨なら濡れても問題ありません。
縫製がしっかりしている
頑丈さの理由は生地だけではありません。縫製がしっかりしているのも頑丈な理由のひとつです。職人がこだわり抜いた縫製で、縫い目が均一でほつれが一切なく、生地を傷めず無理な力がかからない程よい強さで縫われているため型崩れしにくいといわれています。
水に強い
ヴィトンのバッグの多くで使用されているポリ塩化ビニールは、吸水性がないので雨がかかっても水を弾きます。一般的な革製のバッグは水を吸収して劣化しますが、ヴィトンのバッグは水を弾くので長持ちします。
内側がべたつきやすい
最近のヴィトンのバッグは内側の素材もベタつかないように工夫されていますが、古いヴィトンバッグは内側がベトベトしやすい傾向があります。お手入れしやすいように合皮やナイロンの素材が使われていたからです。この素材は空気中の湿気と結びついてベタついてしまいます。
リサイクルショップでは外側はきれいな状態でも内側がベタついているという現象がよくあるそうです。こうなるとリペアに出すことでしか対応できなくなります。
内側がひび割れやすい
ベタつきが進行すると素材が劣化して、内側がひび割れてきます。一方で、乾燥のしすぎもひび割れの原因です。
ベタつきを予防したいと思い、乾燥剤を大量にバッグに入れて保管してしまうと乾燥剤が必要以上に水分を吸水し、ひび割れてしまいます。ヴィトンのバッグを長持ちさせるには、ほどよい湿度調整が必要です。
金属部分のサビ
湿気が多い日本では金属部分がサビやすい傾向にあります。お手入れをせずに放置していると劣化が進んでしまい、金具が取れてしまうことも。
金属部分をきれいに保つためにも、湿気対策が必要になります。
ヴィトンバッグの正しい保管・ケア方法とは
せっかくヴィトンバッグを手に入れたなら長く使いたいと誰もが思いますよね。そのために大切なのが適切な保管方法やケアです。ここではヴィトンバッグを長持ちさせるための保管方法とケア方法を紹介します。
汚れは拭く
汚れがついたら、柔らかい布ですぐ拭くようにしましょう。時間が経つと汚れが取れにくくなってしまいます。外側にポリ塩化ビニールを使っているヴィトンバッグなら、吸水性がないので水を含ませた布で拭くことができ、お手入れがしやすいです。ただし、革の商品を水拭きすると劣化の原因になるので、素材をチェックしてからお手入れしてくださいね。
ほどよい湿気
湿度が高い日本では湿気対策が必要です。湿度が高いとヴィトンバッグの内側がベタついて劣化する原因になります。しかし、乾燥しすぎてもひび割れの原因にもなるので、程よい湿度を保つことが大切です。
自宅で空調管理をするのは難しいので、バッグに乾燥剤を入れて湿気を取りましょう。入れすぎると乾燥しすぎてしまうので、乾燥剤は1個〜2個でOKです。そして、湿気がこもらない風通しのいい場所に保管するようにしてくださいね。
直射日光は避ける
直射日光が当たると変色したり、色あせが起こったりします。また日差しを浴びつづけると乾燥が進みひび割れの原因にもります。ですから、ヴィトンのバッグを保管するときは日陰が鉄則です。
余裕のあるスペースで保管
狭い場所に重ねて保管すると型崩れの原因になります。ですから、重ねずに保管できるよう十分な収納スペースを確保しなければなりません。また、ひとつの場所にたくさん収納すると湿気が溜まる原因になるので、換気を心がけましょう。
ヴィトンバッグに限らず、バッグを収納するときは重ねるのはNGです。色移りがしないように仕切りを入れたり、ファイルボックスや収納ケースに1つずつ保管したりしましょう。よく使うなら、吊るす収納にして出し入れ簡単にするのもおすすめです。
ヴィトンバッグの保管場所はどこがおすすめ?
ヴィトンバッグを型崩れさせず、きれいな状態を維持するには、風通しのいい日陰で保管するのがおすすめです。きれいに保つには湿気対策が重要になってくるので、湿気が溜まるような閉鎖的な空間で保管するのは避けましょう。
また狭いスペースに収納しようとすると、型崩れの原因にもなるので収納スペースは十分に確保してください。
空調設備が整っているトランクルームがおすすめ
自宅で湿気対策したり収納スペースを確保したりするのは難しいと感じる人も多いと思います。そういう人にはトランクルームを利用するのがおすすめです。トランクルームの中には空調設備が整っているところもあり、預けることで自宅の収納スペースに余裕がでます。
ヴィトンバッグの保存方法に最適なトランクルームとは
トランクルームはさまざまな種類があるので、預ける際にはヴィトンのバッグに適したトランクルームを選ぶことが重要です。きれいな状態を保ちたいと思ってトランクルームへ預けたのに、トランクルーム選びで間違ってしまってはヴィトンバッグの劣化やトラブルの原因になってしまう可能性があります。
では、ヴィトンバッグを保管するための最適なトランクルームを選ぶポイントを紹介します。
セキュリティがしっかりしている
ヴィトンバッグはセキュリティがしっかりしているトランクルームに預けましょう。セキュリティ対策があまい場所では、高級品のヴィトンバッグは盗難にあう可能性がないとは言い切れません。ですから、セキュリティ対策が万全の信頼できるトランクルームを事前に調べておくことが大切です。
空調調整が整っている
ヴィトンバッグの保管には湿度調整が重要です。ほどよい湿度の環境が必要なので、空調設備が整っているトランクルームに預けるようにしましょう。屋外のコンテナに保管するトランクルームもありますが、空調設備がないところが多く、ヴィトンバッグの管理には向いていません。
一方、屋内型や宅配型のトランクルームは空調設備が整っている場合が多いので、ヴィトンバッグの保管にはこちらを利用するのがおすすめです。空調が整っているトランクルームは公式サイトにその旨が記載されているので、必ずチェックしてから申し込んでくださいね。
いらなくなったら売ることができる
高級なヴィトンバッグですが、飽きてしまったり、違うものが欲しくなったりして売りたくなることもあります。また、人気の高いヴィトンバッグは、状態が良ければそれだけ高い値段に売れることでも知られています。
そのような際は、宅配型トランクルーム「カラエト」のサービスがとても便利です。「カラエト」では独自のアプリ内から預けたものが写真で確認でき、預けた荷物の中で必要なくなったり、売りたいと思った荷物をアプリ内のマーケットで売ることが可能です。買い手が見つかってからの配達の手続きなどは「カラエト」が全ておこなってくれ、自分自身は何もしなくても売買ができます。
しかも月額500円からという価格で利用できるうえ、手軽にヴィトンのバッグに適した保管環境が手に入るため、ブランドバッグの愛好家からも人気が高まっています。
高級ブランドだからこそ大切に保管を
高級品のヴィトンバッグなので、扱いが難しいと感じることもあると思います。そんなときは今回紹介した保管方法を参考にヴィトンバックの保管環境を整えることが大切です
ヴィトンのバッグの保管のポイントは次の4つ。
- 汚れは拭く
- 程よい湿気
- 直射日光は避ける
- 余裕のあるスペースで保管
この4つのポイントを最低限おさえれば、ひどく劣化することはないでしょう。
ですが、この4つのポイントを自宅ですべてクリアするのは難しいかもしれません。そんな場合は、トランクルームを利用することをおすすめします。
ヴィトンバッグを預けるのに最適なトランクルームの条件は次の3つです。
- セキュリティがしっかりしている
- 空調調整が整っている
- いらなくなったら売ることができる
以上の3つの条件を満たしたトランクルームを探してみてください。ホームページに設備やサービスがきちんと記載されているトランクルームは信頼性があり、預けるのも安心です。
最適なトランクルームを見つけてヴィトンバッグをキレイな状態で保管するようにしましょう!
ヴィトンバッグのような高級ブランド品は「もったいなくて普段使いしにくい」という理由で買ったもののクローゼットに入れたままの人も多いです。ですが、せっかく購入したヴィトンバッグを使わずに劣化させてしまうのはもっともったいないと思いませんか?使い込んだ「味」が出てくるのもヴィトンバッグの魅力です。たくさん使ったうえで、きちんとお手入れと保管をしましょう。