冬物の正しい保管方法とは?冬服別おすすめの保管方法も解説します!
宅配型収納サービス『カラエト(CARAETO)』が整理整頓術やお片付け術、収納術をお届けする本コラム。今回も耳寄りな情報をお届けします!
冬物の洋服やコート、帽子やバッグなどのファッションアイテムの保管に困ったことはありませんか?夏物に比べて場所をとりやすい冬物のアイテム。
衣類は増えやすいアイテムの一つですし、家族が多ければそのぶん数は増すばかりです。おしゃれ好きの方は1人で2~3人分の衣類を持っている……ということもあるでしょう。
春が近づけば冬物をしまう時期です。たくさんあって困る冬物をうまく保管するにはどうすればいいのでしょうか?今回は、冬物の保管方法とををご紹介します。
冬物アイテムや冬服の保管に悩む人が多い3つの理由
冬物の保管に困っている人は意外といます。そもそも、なぜ冬物は保管に悩むことの多いアイテムなのでしょうか?理由は次のようなものが挙げられます。
- (1)冬物はかさばりやすい
- (2)本格的な冬服は春〜秋にほとんど使わない
- (3)防虫や防カビなどへの対策が必要になる
一番大きな理由は、やはり夏物と比べるとかさばることでしょう。衣替えで夏物と入れ替える際に、夏物を入れていたスペースに入りきらないことから頭を抱える人が出るようです。
冬物の中でもっともかさばるコートの収納に困ったら「コートの預かりを頼めば家もスッキリ!?コートのおすすめ保管方法とは」の記事も参考にしてみてくださいね。
(1)冬物はかさばりやすい
まず、冬物の特徴や性質を考えてみましょう。セーターやもこもこのニット帽、ダウンジャケットやファーコートなど、とにかくかさばりやすいものが多い印象はないでしょうか?
夏物は、冬物と比べて薄手のものが多いので、同じ広さのタンスの引き出しにしまっても、収納できる数は冬物と比べて多いです。
冬物はウール素材やファー、中綿など、畳んでも膨張して場所を取りやすいものが多いため、夏物よりも保管する際に幅をとるという特徴があります。
(2)本格的な冬服は春~秋にほぼ使わない
春物や秋物は組み合わせて通年使うこともできますし、夏物もインナーなどとして使うことができるため、一年を通して使うことができます。一方で、セーターやダウンなどの冬物アイテムは本格的な冬服です。
春、夏、秋の時期はほぼ使いません。つまり冬以外の時期は、ずっとどこかに収納しておくことになります。冬しか使わないのに分厚く、さらに畳みにくさや場所をとることから保管に困る人が多いです。
(3)防虫や防カビなどへの対策が必要になる
冬服の多くは、毛糸やウール素材など湿気を放出しにくい素材で作られています。そのため、きちんとした湿気対策をしておかないと、次に使う頃には虫食いの穴が開いていたり、カビが生えてしまうことも。
薄手の夏服ではあまり気にしないことなので、冬服の保管に抵抗を感じる人も少なくないでしょう。
冬物の手入れ・保管の基本
それでは使わなくなる冬物を保管しておく際のお手入れの仕方、保管方法を確かめておきましょう。
衣替えして冬物をしまう時は、しまう前に衣類は洗濯しておくのが基本です。クリーニングに出すのも良いですが、ニットやセーターなどのウール素材は自宅でも洗濯することができますよ。
衣替えのやり方が知りたいという方は「衣替えをスムーズに行うには、預かり保管サービスがピッタリってホント?」の記事を参考に進めてみてくださいね。
冬服のお手入れ・保管で押さえておきたいポイント
まずは、冬服のお手入れ方法と保管する際に押さえておきたいポイントをお伝えします。
- ウール素材はぬるま湯で洗濯する
- 保管前は十分に乾燥させてから
- 湿気の少ない場所に保管する
ウール素材はぬるま湯で洗濯する
セーターなどに多いウール素材を自宅で洗濯する際は、最初に品質表示を確認しましょう。手洗い不可の表示がされているものも、家庭用クリーニングの洗剤を使用することで洗濯ができます。
洗濯する時の水は、30℃くらいのぬるま湯がオススメです。
中性洗剤で押し洗い→押しながら二度すすぎ→二度目にすすぐ際に柔軟剤を入れる→脱水の工程で丁寧に洗っていきましょう。
この工程は、ぬるま湯の温度が大きく変わってしまう前に素早くおこなうのがコツです。温度が冷めきってしまうほどゆっくり洗うと、型崩れの原因になることがあります。
保管前は十分に乾燥させてから
保管前は十分に湿気を取りましょう。服の中に水分が残っているとカビの原因になり、保管中に冬物を傷めてしまいます。時間がないからと少し湿っている状態で収納するのは避けましょう。
洗った冬物を干す際は、平らに広げて陰干しするのがベストです。冬物は厚みがあり乾きにくいため、十分に乾いたことを確認してから取り込むようにしてくださいね。
湿気の少ない場所に保管する
冬物の保管には、湿気の少ない場所が一番です。家のクローゼットや衣装ケース内に保管する際は、除湿剤などを入れておくことをおすすめします。着ない時期もしまい混むのではなく、クローゼットを定期的に開け、風を通す時間を作りましょう。
冬物はかさばりやすいので衣装ケースにつめこむ方もいるかもしれませんが、つめこみすぎはNGです。
内部の風通しが悪くなり、湿気が溜まる原因になります。なるべく余裕をもって収納するようにしてくださいね。
冬服別おすすめの収納方法
続いて、服別におすすめの収納方法をお伝えします。コート、ニット、フリースの3つの保管方法を見ていきましょう。
コートにおすすめの保管方法
コートやダウンジャケットは吊るして収納するのがオススメです。
厚みがあり場所をとるのでクローゼットにかけて保管することに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、折り畳んで収納すると折り跡がついてしまったり、シワの原因になるので避けたほうが無難です。
圧縮袋を使用した保管をする方は、収納するコート類が圧縮してもいいものかどうかを確認してからおこないましょう。物によっては圧縮すると元に戻らない服もあります。次の季節に困らないよう、あらかじめ確認してから圧縮袋を使ってくださいね。
ニットにおすすめの保管方法
コート類の収納には吊るした方法がおすすめでしたが、ニットの服を保管する際には吊るす収納は避けましょう。ニットは重く伸びやすい素材なので、ニット本体の重さによってハンガーの跡が肩に残ってしまう可能性があります。
クローゼットにかける収納ではなく、畳んでの保管がオススメです。浅い収納ケースを使えばニットを重ねずに済むため、出し入れしやすくなります。何枚ものニットを重ねると通気性が悪くなるので注意しましょう。
圧縮袋を使って収納する場合には詰め込み過ぎないように意識してください。シワになるのを防止するためです。圧縮袋の中に防臭剤を入れておくとニオイ対策もできます◎。
フリースにおすすめの保管方法
フリース素材の冬服を保管するには、吊るす収納も収納ケースを使った収納も使えます。フリースは湿気がこもりにくいため、収納ケースに入れても問題なく保管可能です。
収納ケースを使う場合には抗菌防臭剤を入れておくと、次のシーズンに取り出してすぐに着られます。フリースを保管する場所には、防湿剤を入れるより防臭剤と防虫剤を入れておくのがオススメです。
冬服の保管でやってはいけないこと
ついやってしまいがちな冬服保管のNG行動を5つご紹介します。無意識にやってしまっていたり、良かれと思ってやってしまっていることもあるかもしれません。もしやってしまっている場合は今から改善してくださいね。
- NG行動(1)洗濯せずに収納する
- NG行動(2)圧縮袋や箱にぎゅうぎゅうに服を詰め込む
- NG行動(3)衣類を保管した箱を掃除せずに再利用する
- NG行動(4)防虫剤を服の下に入れる
- NG行動(5)分厚い服を全部圧縮袋で圧縮する
NG行動(1)洗濯せずに収納する
冬服の収納で一番やってはいけないことは、洗濯しないで収納することです。冬物はぶ厚くて乾きにくいことから、一度着たくらいなら大丈夫だろうと洗わずに保管しようとしていませんか?
目には見えなくても、一度でも着たら皮脂や汚れがついてしまうものです。そのまま次のシーズンまでしまいこんでしまうと、シミや黄ばみ、虫食いの原因になりかねません。
完全に衣替えするタイミングでは、必ず洗濯してから収納しましょう。
NG行動(2)圧縮袋や箱にぎゅうぎゅうに服を詰め込む
衣替えをする際、これまで夏物が入っていたスペースに冬物をおさめたくなりますよね。しかし、冬服はどうしても厚みがあり、夏物と同じ枚数をしまおうとしても入りません。
圧縮袋や収納ボックスに入るだけ服を詰め込みたくなる気持ちはわかりますが、いい状態で保管するためにはぎゅうぎゅうに詰め込むのはNGです。
冬服の収納は暑い季節を乗り越えるため、通気性や虫食い対策をより一層注意していく必要があります。詰め込みすぎると通気性が悪くカビの原因になったり、虫の繁殖を促してしまいがち。
適度に余裕を残した状態での保管を意識しましょう。
NG行動(3)衣類を保管した箱を掃除せずに再利用する
衣替えで夏物と入れ替える際に、夏物を入れていた収納用品を使いまわすことが多いでしょう。使いまわすことは悪いことではありませんが、入れ替える際にやっておきたいのが収納用品の掃除です。
キレイな状態に見える箱でも、害虫が卵を産んでいたり、害虫自体が残っている可能性があります。そのまま服を入れてしまうと服が虫の影響を受けてしまい、傷んでしまうことも……。
冬物を入れ替える前に乾拭きしたり、天日干ししたりするなど、掃除してから使いましょう。
NG行動(4)防虫剤を服の下に入れる
うっかりやってしまうのが、防虫剤を収納ボックスの一番下に入れて、上から服を重ねてしまうことです。下に入れたほうが効果があるように感じるかもしれませんが、実はこの使い方は間違い!
防虫剤から出る防虫成分を含んだガスは重いため、上から下に流れていきます。そのため、防虫剤は服を収納して、最後に上に置くのが正解です。
また、効果を高めるために複数個入れたくなるかもしれませんが、1個でじゅうぶん。防虫効果を高めたい場合は、服の隅々まで防虫成分が行き渡るように、服を詰め過ぎないことが重要です。
NG行動(5)分厚い服を全部圧縮袋で圧縮する
冬物の服はかさばるため、全部を圧縮袋へ入れて圧縮してしまおうと考えている方もいるのではないでしょうか?しかし、これはNG!物によっては圧縮すると元に戻らない服もあるため、確認してからやる必要があります。
また、先ほどもお伝えしたように、圧縮袋に入るぶんだけいっぱいに詰め込むのもNG。圧縮しすぎるとシワになりやすいので中身に余裕をもたせたうえで、圧縮し過ぎないこともポイントです。
圧縮袋は便利なので使っていきたいアイテムですが、使い方には注意が必要です。
衣替えでしまいきれない服が出た時の対処法
衣替えで入れ替えた冬服が、どうしても収納スペースにおさまらないこともあるでしょう。どうにかして入れようと奮闘しても入らないと、最終的に詰め込みにつながります。一度立ち止まって以下の対処法を試してみてください。
- (1)着なかった服・着ない服は手放す
- (2)通年着られる服を増やす
- (3)服を預かってくれるサービスを使う
(1)着なかった服・着ない服は手放す
最初にやってほしいことは服の整理です。雑誌の衣替え特集やサイトのコラムなどでも多く言われていることなので、耳にタコかもしれませんが必要なことなので一度振り返ってみてください。
服の状態を確認し、毛玉やほつれ、穴あきなどのある服は感謝しながら処分しましょう。また、今シーズン着なかった服は、大抵の場合、次のシーズンにも着ることはありません。
- 高かったから
- 痩せたら
- また流行るかも
このような考えが頭をよぎったらそれは手放したほうがいい服かもしれません。
(2)通年着られる服を増やす
通年着られる服を増やすのも、収納スペースを増やす助けになります。真夏と真冬は難しいかもしれませんが、春、初夏、秋、初冬は服を着回すことが可能です。
薄手のTシャツを中心に、羽織るものを調整したり、インナーを調整することで通年着ることができるので、そのような服を増やしていくといいですね。
(3)服を預かってくれるサービスを使う
どうしても残しておきたい服が収納スペースから溢れてしまった場合には、服を預かってくれるサービスを使うのもオススメです。
家の外で預かってもらうことができれば家の収納を開けることができるため、他のものを収納できます。収納スペースが狭い方には積極的に使ってほしいサービスです。
冬物を預かってくれる保管サービスとは
冬物の保管に困った時は、冬物の預かりサービスを利用するのも一つの方法です。家の収納場所には限りがありますし、家族が多い方や服をたくさん持っている方にはおすすめのサービス。
冬物を預かってくれるサービスには以下のようなものがあります。
- 保管サービス付きのクリーニングを利用する
- トランクルームを利用する
保管サービス付きのクリーニングを利用する
まずおすすめしたいのは、保管サービス付きのクリーニングを利用することです。冬物をクリーニングに出したまま次の冬が来るまで衣類を預かってくれるサービス。保管とクリーニングがセットになっていて、とてもお得です。
宅配でやり取りできるクリーニング店を利用すれば、宅配で冬物をクリーニングに出す→シーズンオフの時期はそのまま預けておく→冬が来たら宅配で送ってもらうといったかたちで利用することができます。
衣類だけではなく、冬物の羽毛布団などもサービスを利用できることが多く、かさばりやすい大判の布団の保管・手入れに困った時も安心です。
利用料金は衣類10着で1万円~1万3,000円といったところ。預けるアイテムの数で利用料金が変動していくので、各クリーニング店で聞いてみましょう。
トランクルームを利用する
クリーニングの預かりサービスとともにオススメしたいのが、トランクルームの利用です。
トランクルームは、衣類や家具などの私物を預けておけるレンタルサービスのこと。屋内・屋外、広さもさまざまですが、基本的には利用する場所におさまる範囲ならなんでも預けられるところが利点です。
おすすめは屋内のトランクルームを利用すること。屋内型のトランクルームは24時間通して空調管理されているところがほとんどなので、冬物を預けておく際にも安心です。
預けられるものの自由度の高さでいえば、クリーニング店よりもトランクルームのほうが利用しやすいでしょう。冬物を預けてたうえでスペースに余裕があれば、シーズンオフの家電やウィンタースポーツグッズなども預けておくこともできます。
トランクルームの料金については次章でご紹介しますので、参考にしてくださいね。
冬物を預かってくれるおすすめトランクルームとは
トランクルームは冬物を始めとした、あらゆるものを預けておくことが可能です。自分が契約しているトランクルームのスペースに収まる範囲なら、衣類の数に限りもありません。
トランクルームを利用するとすれば、どのようなトランクルームがいいのでしょうか?ここでは2つのサービスをご紹介します。
カラエト(CARAETO)
カラエト(CARAETO)は宅配型のトランクルームです。宅配型トランクルームとは、宅配で荷物の出し入れをできるトランクルームのこと。預けられる荷物もダンボール1箱からと利用しやすいのがポイントです。
宅配型のトランクルームは、預かったダンボールを空調管理された場所で管理します。カラエトも24時間空調の効いている場所での保管なので、冬物を預けるのにはぴったりです。
カラエトの月額料金はダンボール1箱240円から。預かりサービス付きのクリーニングは高いと感じたら、預けたい冬物を厳選してカラエトに保管しておくのもいいですね。
ハローストレージ
ハローストレージは全国的にたくさんの物件を持つトランクルームの大手。利用者も多く信頼性が高いのがポイントです。トランクルームを利用したくても近くに見つからないといった時でも、物件数が多いハローストレージなら見つかる可能性が高いでしょう。
利用する際は空調のついた屋内型のサービスを利用してください。利用料金はコンパクトなタイプでも最低月額1万円ほどは見積もっておくと安心です。
まとめ
冬物は膨張しやすいアイテムなので、一つの場所にたくさんの衣類を収納しておけないというデメリットがあります。保管場所に困ることも多いですよね。
もし、冬物の保管場所がたりないと悩んだ時は、ご紹介したような預かりサービスを利用してみるのもオススメです。
預かり付きのクリーニングならお手入れもしっかりとしてもらえるため一石二鳥。
また、トランクルームも自由度が高く使いやすいです。冬しか使わない衣類以外の季節家電やすぐには使わないアイテムも一緒に保管しておくことができます。
ぜひ自分に合った預かりサービスを検討してみてくださいね。